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YOGA SCHOOL KAILASの日常

ヨーガスクール・カイラスは、横浜・世田谷・大阪・仙台・札幌で本格的なインド伝統ヨーガを指導しているスクールです。

至高のソーンパプディを求めて

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はじめにことわっておきますと、一応レシピブログになります。


去る10月19日、インドではヴィジャヤ/ダシャラーという祝祭がありました。
新月から10日目(ダシャラー)に当たるその日は「勝利の日」を意味するヴィジャヤと呼ばれ、かつてドゥルガー女神が悪魔マヒシャアスラを打ち破り、またラーマ王子が魔王ラーヴァナを倒した日でもありました。

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ドゥルガー女神の話は置いておいて、「ラーマーヤナ」の物語に話を移しますと、ラーヴァナを倒しシーター姫を取り戻したラーマ一行は、空飛ぶ天の車プシュパカに乗り、故郷である王都アヨーディヤーへの帰路を急ぎました。
7日目の満月を過ぎると月は日に日に欠けていき、夜道は暗かったでしょう。ラーマ様が都に到着することになる21日目は新月にあたりました。
それでアヨーディヤーの民たちはラーマ様が無事に都へ到着できることを願い、都中に灯かりを灯しました。
それを頼りにラーマ様は王都へ帰ることができたのでした。

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ラーマ様が都に到着したその日をディーパ・ワーリー(光の祭典)、ディワリと呼び、インドの暦では新年つまり元日にあたるそうです。

現代でもインドでは全土で灯かりが灯され、ディワリ当日のNASAの衛星写真があるのですが、インド全土が輝くように明るいのが分かります。

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インド人の信仰深さが伺え、とても感動的です。


カイラスでもディワリの祭典を祝して、皆で瞑想し、供物を捧げ、キールタンを歌いました。

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さて、やっと本題に入りますが、今回のディワリで特別なインドのお菓子を作りました。

一つ目はソーンパプディ。

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日本語のレシピが存在せず、英語のレシピを参考に改善を重ね、飴細工の本格的な作り方を参考に改善を重ね、やっとレシピとして形に残すことができました。

ただ購入した方が安く済むし、かかる労力と時間のわりに少ししかできないので、全く割に合いませんが(笑)、
うまくできたときの喜びはひとしおで、苦労した分、捧げる喜びも格別のものがあると思います。

インド人が数人がかりで作っている動画があるのですが、ものすごく大変そう(笑)。こんなの作れるのかな……と、はじめは思ったものです。



ソアンパプディのレシピはこちらになります。


二つ目はミルクペダ。

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ドッキネッショルのカーリー寺院で毎日捧げられているようですが、今までは名前が分からず作れずじまいでした。
どうしても作りたかったので、友人に協力を仰いだところ、カーリー寺院のHPに載ってるこれじゃないか?ということでのぞいてみると、「milk peda」「doodh peda」という名前が判明しました。


ミルクペダのレシピはこちらになります。

ところでこのレシピは簡易版になります。

ミルクパウダーとコンデンスミルクで代用していますが、本格的なレシピにはkhoya(mawa)というものが必ず登場します。牛乳チーズのようなものだと思います。
しかし、このkhoyaを作るのがまあ大変で、牛乳をひたすら煮詰めて作るシンプルなものなのですが、一リットルの牛乳を二時間~三時間煮詰めて、できる量はわずか200gほどだといいます。

焦げやすい牛乳を絶えずヘラで混ぜ続ける必要があり、レシピを見たとき、基本炒め続けたり煮詰め続けたりと手間のかかるインドのお菓子の中でも屈指の大変さだと確信し、妥協しました(笑)。
やはり大変なのか、英語の妥協版レシピは豊富で、それらを参考にカーリー寺院のミルクペダを再現しようと配合を変えたのが上記のものになります。


しかし、やっぱりいつかはkhoyaを作った本格的なペダを作りたいと思っています。

日本にはかつて「蘇」というお菓子がありました。五味の三・四番目にあたるものです。
古くは平安時代、果ては奈良時代にまでさかのぼり、当時の貴族階級の者たちの滋養のために食べられたり、祭事における供物として捧げられていたそうです。

現代において詳しい製法が残っていないのが残念ですが、途中までは牛乳を煮詰めて作ることは分かっており、煮詰める段階に応じて三段階目(生蘇)まで変化し、生蘇を熟成させたものが「熟蘇」、熟蘇から精を取り出したものを「醍醐」といったそうで、最上の食べ物とされていました。

「醍醐味」という言葉はここから来てるんですね。

ところでkhoyaはこの「生蘇」にあたるんじゃないかと思っています。製法が同じだからです。
日本でも祭事に使われていた「生蘇」改め「khoya」、まさに神様に捧げるのにぴったりだと思うのが、作りたい理由の一つです。



ちなみにこれら二つのレシピは本邦初公開になります(笑)。いかに需要がないかが分かりますね。

上記のレシピを参考に、純粋な気持ちで心を込めて作ってくれる人がいたら幸いです。


N.

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